【2025年3月時点】主要国内OTA・海外OTAの手数料と特徴一覧

公開日 (更新日 2025.03.07)

マーケティング・集客を学びたい方
国内・海外主要OTAの手数料・特徴

近年、インターネットを利用して宿泊施設を予約する旅行者が世界中で増加しています。このオンライン予約が中心となっている時代に対応するため、OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー/エージェント)を利用する宿泊施設も増え、OTAは宿泊施設の集客に欠かせないツールとなっています。現在では、様々なOTAが国内外で利用されており、それぞれ特徴や手数料等が異なります。

この記事では国内OTAと海外OTA、それぞれの特徴と手数料を一覧にしてまとめました。

OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー/エージェント)とは

OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー/エージェント)とは、インターネット上だけで取引を行う実店舗を持たない旅行代理店のことを指します。英語の “Online Travel Agency” の頭文字を取って「OTA」と呼ばれています。従来の旅行代理店とは異なり、OTAはインターネットを通じて24時間いつでも予約ができる利便性が魅力です。

OTAについては、以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にして下さい。

>>OTAのメリットと注意点を解説!自社予約システムとの最適な併用法

OTAの手数料・特徴

ここでは代表的な国内OTAと、海外OTAの手数料・特徴を一覧にしてまとめています。

ぜひOTAへ出稿を検討する際の参考にご覧ください。

国内OTA

主要な国内OTAには、楽天トラベル、じゃらん、一休、リラックス、るるぶ、Yahoo!トラベルなどがあります。各サービスの手数料や特徴を以下で詳しく見ていきましょう。

楽天トラベル

基本手数料率
1名利用時:7%
2名以上利用時:8.25%
事前決済割増
+2%
その他手数料
2名以上利用時ポイント負担+1%
アフィリエイト+1.3%
インバウンド予約10%
※人数にかかわらず一律 ポイント付与なし
ボーナスプログラム:基本手数料+3%
※掲載順位表示効果についてのオプション
特徴
・国内最大級のOTA。
・ビジネスホテルからペンションまで取り扱い幅が広い。
・幅広い世代のユーザーが利用。
・楽天Rメールや楽天ページなどの宿泊施設の魅力を伝えるカスタマイズ性の高さ。
・最高のおもてなしを受けられる施設が一目でわかる「Japan Qualiry」バッジ
・楽天ポイントが使用可能

じゃらん.net

基本手数料率
1名利用時:6%
2名以上利用時:8%
グローバル集客サービス(インバウンド):12%
事前決済割増
+2%
その他手数料
・2名以上利用時ポイント負担+2%
特徴
・国内最大規模の掲載数を誇る。
・ファミリー層に人気が高い。CMなどを利用した認知度の広さ
・じゃらんスペシャルウィークなどのセールなどのキャンペーンを利用した強い集客面
・ダイナミックパッケージにも使えるクーポンあり

一休.com

基本手数料率
10%
※契約プランなどにより変動
ヤフーパック:13.5%
事前決済割増
+3.5%
その他手数料
サイトコントローラー接続費用:月額5,250円(税込)
または
予約ダウンロードシステム利用料+0.5%
特徴
・ラグジュアリーホテル・高級旅館特化。
・高単価プランの受注率の高さ
・申し込み時に審査を通過して一休キラリト(カジュアル枠)に登録後、一定の口コミを獲得し二次審査通過後に一休.comへ掲載可能。
・2025年には「一休.com」の情報を8か国語に自動翻訳する機能が搭載予定

Relax

基本手数料率
12%
事前決済割増
通常+2%
その他手数料
サイトコントローラー接続費用:月額5,250円(税込)
特徴
・”どんな未体験に泊まろう。”をコンセプトに、高級旅館・ホテルのみを取り扱う
・会員数は250万人以上を誇る
・Reluxの審査委員による厳しい審査を通過後に、掲載が可能

るるぶトラベル

基本手数料率
1名利用:8%
2名利用:10%
事前決済割増
+2%
その他手数料
インバウンド予約:11~14%
特徴
・JTBグループ運営。
・agodaと提携しているためインバウンド顧客への集客面も強い。

Yahoo! トラベル

基本手数料率
10%
※契約プランなどにより変動あり
事前決済割増
+3.5%
その他手数料
特徴
・同グループの一休.comと連動。
・PayPayポイントと連動。予約プランによりPayPayポイントを付与。
・ユーザーが一休やYahoo系の宿泊プランとJTBやるるぶトラベルとの宿泊プラン等との比較ができる比較機能搭載。

海外OTA

主要な海外OTAには、agoda、Booking.com、Expediaがあります。それぞれの手数料体系やサービスの特徴についても解説します。

agoda

基本手数料率
12%
事前決済割増
その他手数料
・AIでの掲載順位・露出向上プラグラム:10~15%
※プランにより変動
特徴
・Booking.comグループ
・シンガポールを拠点にアジアを中心に展開。
・agoda側で価格を常に変動させることで、最安値にすることで他サイトより安価で提供が可能

Booking.com

基本手数料率
12%
事前決済割増
※契約内容次第で、事前カード決済手数料2.3%が別途発生する場合もある。
その他手数料
プリファード:+3%
※露出を強化する追加契約。施設により異なる場合もある。
プリファードプラス(上位版):+5%
特徴
・世界最大規模の掲載数を誇る。
・取り扱い言語が43と幅広い国への露出が可能。
・ダイナミックプライシングや会員制度などの高い集客力がある。
※一定数の口コミ数を獲得することで参加可能。

Expedia

基本手数料率
12~15%
※地域や支払方法による
事前決済割増
+6%
その他手数料
検索順位向上ツール:1〜25%
特徴
・航空券やレンタカーとの連携が強化されている。
・プロモーション設定が幅広く、様々な方法で顧客開拓が可能

OTA利用時のメリットと注意点

OTAには、以下のようなメリットがあります。

  • 初期費用無料、掲載手数料なし
    多くのOTAでは、宿泊施設の掲載に初期費用や掲載手数料がかからないことが多いです。
  • 販路拡大・認知度向上
    OTAは検索結果で上位に表示されることが多いため、幅広いユーザーへの販路拡大・宿泊施設の認知度向上が期待できます。
  • 直接予約への促進
    OTAは、多様な宿泊施設を一括比較できるという利便性から、顧客が最初に訪れるサイトとして定着しています。OTAで集客力を高めることで、自社サイトへの誘導を促進し、結果的に直接予約を増やすことが期待できるといえるでしょう。

一方で、利用する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 予約成立時の手数料が高い
    OTA経由での予約が増えれば増えるほど、成約手数料も増えるため、利益が圧迫される可能性が高まります。
  • 宿泊施設同士の価格競争が激化する
    施設側は価格競争のため、価格を下げざるを得ない状況が生じ、利益を圧迫する可能性があります。その結果、サービスや施設の維持費の削減に繋がり、顧客満足度を低下させる可能性もあります。
  • 宿泊施設の魅力を伝え切れない
    OTAに掲載できる画像の枚数や情報の数に制限がある場合、施設のビジュアル、独自性やテーマを伝えにくくなります。

上記のように、OTAを利用することで、高い手数料が施設の利益を圧迫する可能性もあります。そのため、OTAだけに依存せず、自社予約システムの導入により、公式サイトからの直接予約を増加させることで、手数料を利益に変えることも重要と言えるでしょう。

OTAメリットや注意点、自社予約システムとの併用法については、以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にして下さい。

>>OTAのメリットと注意点を解説!自社予約システムとの最適な併用法

まとめ


OTAは集客に有効なツールですが、手数料や特徴を理解し、自施設に最適なOTAを選ぶことが重要です。また、OTAに依存するのではなく、自社予約システムとのバランスを考慮することで、収益の最大化を目指しましょう。

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