【宿泊施設向け】Googleビジネスプロフィールで集客力UP! 機能と活用メリット解説

公開日 (更新日 2025.07.28)

デジタル戦略を学びたい方
【宿泊施設向け】Googleビジネスプロフィールで集客力UP!昨日と活用メリット解説

近年、多くのユーザーが、宿泊施設を探す際にGoogle検索だけでなく、Googleマップを利用するシーンが増加しています。これにより、多くのユーザーに施設情報を正確に伝えるために、ビジネスプロフィールを適切に活用することが、より重要視されています。

この記事では、宿泊業界向けに、Googleビジネスプロフィールのメリットや活用方法、活用する際の注意点を解説します。

Googleビジネスプロフィールとは

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ検索の結果に表示される情報を管理し、発信することができる無料のツールです。また、ユーザーから投稿された口コミへの返信、管理をすることも可能です。

■管理できる主な情報(一部抜粋)

  • 施設の名称
  • 住所
  • 電話番号
  • ウェブサイトのURL
  • 営業時間
  • 写真、動画等の登録

Googleビジネスプロフィールは、施設が自社で登録や作成をしなくても、Googleのデータベースやユーザー提供の情報に基づいて自動的に生成されることがあります。しかし、自動生成された情報やユーザー提供の情報は正確性に欠ける場合があるため、正確性を維持するためには、施設側での情報登録と定期的な管理が必要となります。正確な情報を登録・管理することで、Googleの検索結果やマップ上でより正確かつ最新の情報をユーザーに届けることができ、ユーザーの信頼度を獲得し、集客に繋げることができます。

Googleビジネスプロフィールの表示箇所

Google検索結果での表示

Google検索では、主に以下の2つの形式で表示されます。

  • ローカルパック
  • ナレッジパネル

それぞれ、詳しく説明していきます。

ローカルパック

  • 「地域名+ホテル」のように、地域に関連するキーワードで検索した場合に表示されます。
  • 地図と共に、上位のビジネス情報が一覧で表示されます。

【PC版ローカルパック形式の表示画面】

【スマートフォン版ローカルパック形式の表示画面】

ナレッジパネル

  • ホテル名など、特定の店舗・施設名を直接検索した場合に表示されます。
  • 画面の右側(PC版)、または検索結果の上部(スマートフォン版)に、詳細な施設情報が表示されます。

【PC版ナレッジパネル形式の表示画面】

【スマートフォン版ナレッジパネル形式の表示画面】

なお、スマートフォン版では下記の点に注意が必要です。

  • ナレッジパネルで表示される場合、電話番号やウェブサイトへのリンクなど一部の施設情報が分割して表示されることがあります。
  • 最新情報は検索結果の中ほどに、ユーザーからの質問は最下部に表示されることがあります。

Googleマップ検索結果での表示

Googleマップでも、「地域名+ホテル」で検索した場合と、施設名で検索した場合でビジネス情報の表示が異なります。

  • 地域+ホテルで検索した場合

【PC版Googleマップ検索結果画面(地域+ホテル)】

【スマートフォン版Googleマップアプリ検索結果画面(地域+ホテル)】

  • 施設名で検索した場合

【PC版Googleマップ検索結果画面(施設名)】

【スマートフォン版Googleマップアプリ検索結果画面(施設名)】

Googleビジネスプロフィールの代表的な機能

Googleビジネスプロフィールには、以下のような代表的な機能があります。

  • 施設情報の登録・管理
  • 予約促進
  • 顧客とのコミュニケーション機能
  • データの分析

以下で、それぞれ詳しく解説していきます。

施設情報の登録・管理

宿泊施設の情報は、ユーザーが最初に目にするものです。正確かつ魅力的な情報を登録・管理することで、信頼感を高め、興味を引きつけることができます。

具体的には下記のような情報の登録・管理が可能です。

1. 基本情報の登録・管理

  • 施設名、住所、電話番号、ウェブサイト: 基本情報を正確に入力し、常に最新の状態に保ちましょう。
  • ビジネスカテゴリ: 宿泊施設の種類(ホテル、旅館、民宿など)を適切に選択します。
  • ホテルの詳細:Wi-Fi、駐車場、ペット同伴可など、施設の設備やサービスを詳しく設定します。
  • 営業時間: チェックイン・チェックアウト時間やフロントの対応時間を明記します。

2. 写真や動画の投稿

ビジネスプロフィールは基本情報だけでなく、写真や動画を投稿することができます。写真や動画は、宿泊施設の雰囲気をより具体的に伝え、ユーザーの興味を引く上で非常に効果的です。

■写真・動画投稿の際のポイント

  • 高品質な写真を複数投稿する: 客室、ロビー、レストラン、温泉、外観など、施設の魅力を伝える写真を掲載します。
  • 360°写真・動画を投稿する: 施設内をより詳細に見ることができる360°写真や動画は、ユーザーに臨場感を与え、予約の後押しになる可能性があります。また、施設の紹介動画や周辺観光スポットの動画を掲載することで、視覚的にアピールすることができます。
  • 定期的に更新する: 季節やイベントに合わせて写真や動画を更新し、常に新鮮な情報を発信しましょう。

3. 最新情報の投稿

最新情報を投稿することで、ユーザーに有益な情報を提供し、関心を惹きつけることができます。また、ブログ記事やSNS投稿と連携させ、情報発信の幅を広げることも可能です。

■最新情報の投稿一例

  • イベント情報: 季節のイベント、特別プラン、キャンペーン情報を告知します。
  • 施設情報: リニューアル情報や休館日など、重要な情報をタイムリーに発信します。
  • 周辺情報: 周辺の観光スポットやイベント情報を紹介し、ユーザーの滞在に役立つ情報を提供します。

Googleビジネスプロフィールは、宿泊施設の魅力を最大限に引き出し、集客を促進するための強力なツールです。基本情報の充実、写真・動画の活用、最新情報の投稿を意識し、効果的な運用を心がけましょう。

予約促進

Googleビジネスプロフィールでは、飲食店、ホテル、美容室などの特定のビジネスカテゴリ固有の機能として、ビジネスプロフィールを通じて店舗や施設の予約・注文の受付を行うことが可能です。予約機能は大きく3つの種類があります。

  • Googleと提携しているプロバイダを経由して予約を行う方法

楽天トラベルやBooking.comなどのGoogleと提携しているプロバイダを経由して予約を行います。予約が入ると提携しているプロバイダに予約が反映され、プロバイダ側で一元管理が可能です。

  • 予約サイトのURLを掲載して直接予約ページへアクセスを促す方法(無料予約リンク)

予約サイトのURLを掲載することで、ユーザーがビジネスプロフィールから予約サイトへ直接アクセスし、サイト内で予約することが可能です。この方法は、ユーザーが直接予約サイトにアクセスするため、スムーズな予約体験を提供できます。

  • メッセージ機能から予約を行う方法

メッセージ機能からユーザーが予約を行うことができる機能。メッセージ機能を利用すると、予約リクエストボタンが表示され、ユーザーは店舗や施設側に予約の申請を送ることができます。店舗側は申請に対し、対応可能な日時をユーザーに伝え、やり取りすることで、予約が成立します。しかし、この方法はリアルタイムでの対応が必要となるため、施設側の負担が増える可能性があり、注意が必要です。

特に無料予約リンク機能を利用することで、OTAや自社予約などのサイトごとの料金も表示され、ユーザーは料金を比較・検討した上で各サイトへアクセスすることができます。

Google無料予約リンクについては以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にして下さい。
>>Free Booking Links(無料予約リンク)とは?Googleビジネスプロフィールを活用して自社予約増加を目指す!

顧客とのコミュニケーション機能

Q&A機能や投稿された口コミへの返信機能でユーザーの質問に回答したり、メッセージに直接応答ができます。良好なコミュニケーションを通じて、イメージアップやリピーターの確保と新規顧客の開拓も可能です。

データの分析

ビジネスプロフィールにて、検索されたユーザー数や閲覧数、実際にアクションしたインタラクションデータ(電話の発信数、ウェブサイトへのクリック数、ルート検索数など)や、検索されたキーワードなどの集客データ(インサイトデータ)を取得し、分析することが可能です。この機能はマーケティング運用を行う際のデータとしても活用することができます。

Googleビジネスプロフィールを運用するメリット

Googleビジネスプロフィールを運用するメリットは、主に以下の点が挙げられます。

  • 施設の魅力をアピールできる
  • ユーザーの目に留まりやすい
  • ユーザーの声を集めることができる

ここではそれぞれのメリットについて解説します。

施設の魅力をアピールできる

施設側で写真や動画、さらにはキャンペーン情報などを投稿できるため、施設の魅力を発信し、他の宿泊施設との差別化を図ることができます。情報を更新することが簡単なため、常に最新の情報を掲示することが可能です。

ユーザーの目に留まりやすい

Googleビジネスプロフィールは、先述したように通常のオーガニック検索結果よりも上の位置に表示されるため、検索ユーザーの目に付きやすい場所に企業情報が掲載されます。ユーザーに認知してもらうには、まず検索結果に表示させることが必要です。ビジネスプロフィールを利用することで、露出を拡大し、より多くのユーザーにアプローチすることができます。

ユーザーの声を集めることができる

口コミ機能を通じて、ユーザーは宿泊体験に関する率直な意見や感想を投稿することができます。これにより、施設の強みや改善点、ユーザーのニーズなどをリアルタイムに把握することができます。また、様々なユーザーの意見が集まるため、施設全体の評価だけでなく、特定のサービスや設備に対する具体的な意見も得ることができます。

■口コミにより、施設側が得られる情報

  • 客観的な評価:数多くの口コミを分析することで、施設の客観的な評価を得ることができる
  • 改善点の特定:繰り返し出てくる改善点や不満点から、サービス向上のための具体的な施策を検討することができる
  • 新たなサービスのヒント:ユーザーからの要望や意見の中には、新たなサービスや商品のヒントを得ることも可能。

宿泊業界においてのGoogleビジネスプロフィールの重要されている理由

宿泊業界において、Googleビジネスプロフィールの重要性は年々増しています。Googleビジネスプロフィールが重要視されている理由は、主に以下の3点です。

  • ユーザー検索行動の変化
  • 来訪意欲が高いユーザーへのアプローチ
  • Googleビジネスプロフィールの機能充実

ユーザーの検索行動変化

以前からJTBやじゃらんなどの予約サイトは広く利用されてきましたが、近年はGoogle検索やGoogleマップで直接、宿泊施設を探すユーザーも増加しています。Googleマップは単なる地図アプリではなく、施設の情報を確認するツールとして広く利用されています。ユーザーは口コミや写真、提供サービスなどを確認し、比較検討した上で宿泊施設を選ぶことが多くなっています。

来訪意欲が高いユーザーへのアプローチ

Google検索では、ローカル検索においてGoogleビジネスプロフィールが上位表示される可能性が非常に高まります。

ローカル検索とは、ユーザーの現在地や検索キーワードに含まれる地域情報に基づいて、関連性の高い検索結果を優先的に表示する仕組みです。例えば、「〇〇駅 ホテル」と検索すると、〇〇駅周辺のホテルが地図情報と共に上位に表示されます。

このように、Googleはユーザーのニーズに合わせて、地域に密着した情報を提供する傾向が強くあります。「地域名+宿泊施設」というキーワードで検索するユーザーは、単に情報を集めている段階ではなく、特定の地域への旅行や滞在を具体的に計画しており、宿泊施設の予約を検討している可能性が極めて高い、来訪意欲の高いユーザーと考えられます。

そのため、Google検索やGoogleマップ検索で施設のGoogleビジネスプロフィールが上位表示されることは、来訪意欲が高いユーザーに認知され、予約獲得に繋がる大きなチャンスとなります。

つまり、ローカル検索で優位に立つことは、より多くのユーザーに選ばれるための、非常に重要な戦略と言えるでしょう。

Googleビジネスプロフィールの機能充実

Googleビジネスプロフィールは、施設の基本情報や写真、口コミだけでなく、様々な機能が次々と追加されています。2021年12月以降、宿泊施設でも投稿機能が使えるようになり、イベント情報や最新情報などを発信することが可能になりました。タイムリーな情報をユーザーに届けることで、集客効果を高めることができます。また、問い合わせボタンや無料予約リンク等の機能により、直接予約を促進することが可能です。宿泊業界にとっても直接予約につながる機能が年々充実し、その重要性が増しています。

利用する際の注意点

ここまで、Googleビジネスプロフィールを運用するメリットや宿泊業界で重要視されている理由について解説しました。しかしGoogleビジネスプロフィールをより効果的に利用する際には、いくつかの注意点があります。

オーナー登録を行う

Googleビジネスプロフィールではオーナー登録を行うことができます。オーナー登録を行うことで、悪意ある口コミや投稿に対応することが可能になります。ユーザーからの口コミには、良いものもあればいたずらや悪いものもあります。適切に対応することで施設の信頼性を高めることができます。特に、悪意ある口コミに対しては迅速に対応し、問題解決に努めることが大切です。

正確な情報を維持する

Googleビジネスプロフィールでは、オーナー側で常に最新かつ正確な情報を維持する必要があります。定期的にプロフィールをチェックし、必要に応じて情報を修正を行ったり、最新情報へ更新することが求められます。

SEO対策も必要

Googleビジネスプロフィールの表示順位は、自社ウェブページのSEO対策によって大きく影響を受ける可能性があります。そのため、自社ページのSEO対策も併せて行うことが重要です。高品質なコンテンツを提供し、ウェブページの評価を高めることで、Googleビジネスプロフィールの表示順位を更に向上させることができると言われています。

定期的な情報発信

Googleビジネスプロフィールの投稿機能を活用した定期的な情報発信を行うことは、集客向上やMEO対策に繋がる重要な施策です。この機能を活用して、最新のニュース、期間限定のキャンペーン、イベント告知、新商品やサービスの紹介などを定期的に発信することで、検索ユーザーに対して常に新鮮で魅力的な情報を提供できます。また、活発な投稿は、ビジネスが積極的に運営されていることをアピールし、ローカル検索結果やマップ検索結果における表示順位の向上にも繋がる可能性があります。

さらに、投稿機能を通じて発信する情報は、自社ウェブサイトへの導線としても活用できます。例えば、キャンペーンの詳細ページや商品紹介ページへのリンクを投稿に含めることで、興味を持ったユーザーをスムーズに自社サイトへ誘導し、コンバージョンに繋げやすくなります。

まとめ

Googleビジネスプロフィールは、宿泊施設にとって非常に重要なツールです。正確な情報の提供やユーザーとのコミュニケーション、データ分析などを通じて、集客力を高め、予約促進を図ることができます。Googleビジネスプロフィールは、今後も機能拡充が予想されます。常に最新情報を収集し、積極的に活用することで、競合施設との差別化を図り、集客力をさらに向上させることができます。ぜひ、Googleビジネスプロフィールを活用して、集客アップを目指しましょう。

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